何のために来たのかよくわからないメリダで結局17時間強の時間をつぶして、
次の町へ。
この繰り返し。
この繰り返しがなんともたまらない! ってわけでもない。
この繰り返しの最中には、度々余計な時間が発生する。
そういうのを積み重ねていくと、結構膨大な時間になってる気がする。
時は金なり。
僕はこの2年の間に、どれだけ無駄にしたんだろ。
いっても、日本にいても無駄にするだけだけどね。
とにかくメリダからバレンシアという町を経由して、
これまた膨大な時間を移動に費やしてやってきたのはシウダーボリバル。
ベネズエラのバスは、大体空気を読むということを知らずに僕を深夜に目的地へと辿り着かせてくれる。
シウダーボリバルに着いたのは12時をはるかに回って、深夜2時。
バスターミナルから外をのぞくと、奇声をあげるおばちゃん。
目的の宿まで歩いてみようかなんて思ったけど、そんなおばちゃんを見て、
僕のそんな気持ちはすっかり萎えてしまった。

そして、仕方なくバスターミナルのベンチで4時間ほど時間を潰す。
硬すぎるベンチの上で。
早朝になって、とりあえずシウダーボリバルの町へ。
町の中心カテドラル。中心だからといって、周りには大して何もなし・・・

どことなく風の谷のナウシカとかを思い出す絵の一部分

シウダーボリバルの紹介は、ほぼ皆無だけどとりあえずそこの旅行会社で
某世界で一番高い滝を目指して、ツアーを申し込み、
翌日にはこうして、操縦席丸見えで、操縦中もずいぶんと暇そうなパイロットたちに不安を覚えながら、

カナイマという町へと飛んだわけですが。
この飛行機に乗るときに旅行会社のつねにへらへら笑ってるスタッフが、
冷えひえのビールを持っていっても大丈夫だと言ってくれて、
恐らく物価の高い、ビールも高いカナイマでシウダーボリバルで買ったひえひえのビールを
飲もうと思ったのに、
空港のゲートでひっかかってしまい、全部没収。
こうして書いてみると割りと自然な成り行きなんだけど、
そのゲートに冷えひえのビールを持ち込んだらあきませんなんて
文言、一言も書いてなくて。
飛行機が出発するギリギリまでもめる。
「ちょっとまってください!」と片言の日本語をしゃべるおばちゃんが登場したけど、
「ちょっとまってください!」しか喋らず、話にならず。
最終的には、飛行機行っちゃうからとかいうわけの分からない理屈で、
冷えひえのビールを没収されたままになってしまったのは、
本当に腑に落ちない。
どうせあいつらは僕のひえひえのビールを仕事終わりに飲むんだ。
それには本当に腹が立った。
基準も何も無く、なんとなくひえひえのビールはダメだろうという
勝手な独断により没収されてしまった。
ベネズエラ人なんてきらいだ。