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過酷過ぎる環境で働く男たち

2011年01月15日 09:35

もういい加減に帰してくれ。という想いとは裏腹に、


ガイドは、僕らをさらに最深部へと導く。

IMG_0057_20110114004241.jpg



「どこまで行くんじゃ?」

その思いは、僕と、ドイツ人のジェームスと、オーストラリア人のジェームスも一緒。


にもかかわらず、困難なジャンプやはしごくだりや滑り台を終えると、


ガイドは、

「イージー?」と聞いてきて、余裕を見せる。


IMG_0056.jpg




コカのはを噛んでいたおかげか、頭痛はなかったけど、意識は相変わらずはっきりとせず、


朦朧としながら、そんな障害を乗り越えていく。



残念なのは、それが帰り道ではなく、進んでいるんだという事実。




あー、つらい。





ある程度深い場所にたどり着くと、ガイドのダイナマイト講習が始まる。



「そのかばんに入ってるダイナマイトを貸してくれ」と言われ、


商店で買ってきたダイナマイトをガイドに渡す。
ガイドはそれを受け取ると、おもむろにライターを取り出し、
いきなりダイナマイトに火をつけ始める。




いや、いや、いや、いや、いや



死んじゃうから。






そうやって、ある程度僕らをびびらせると、

ダイナマイトは、一緒にニトログリセリンやなんかで発火しないと意味がなくて、

爆発しねぇんだぜ。って話を進める。


たとえ、それがどんなに頭で理解できていたとしても、

目の前でダイナマイトに火をつけられたら、たまったもんじゃない。

IMG_0062.jpg



それから、少し上ったり下ったりを続けると、ようやく現地の作業員が働いている場所にたどり着いた。



彼は小さなノミみたいな工具で、カンカンと石をたたき続けていた。

こんなにも塵にまみれて、空気が美味しくない場所で、

こんなにも地味な作業を永遠と続けていると思うと、

なんか悲しくなってくる。

しかも、賃金なんて、日本の高校生がマクドナルドで一日バイトするよりもよっぽど低い。

世の中はこうして、うまいこと搾取する側とされる側に分かれて

回ってるんだということがしみじみと理解できる。






おそらく折り返し地点を過ぎて、来た道を再び上ったり下ったりしながら戻る。




そして、ダイナマイトポイントにたどり着くと、
完全にセッティングされたダイナマイトを持ったガイドが、
はしゃぎながら、一人だけ、道の奥へ奥へと進んでいく。



僕らは、その間に天井が木で覆われた場所で待機しろと指示され、
緊張の時間が始まる。

ガイドがちょっとすると戻ってきて、全員でその場所で、ライトを消して、
完全なる闇の中、ひたすらダイナマイトが爆破される瞬間を待ち続ける。

僕はデジカメで動画を取りつつ、その言い知れぬ緊張タイムを

漆黒の暗闇の中、じっと待ち続ける。


導線の長さは約1分ぐらいだと聞いていて、

デジカメに表示される時間でカウントしていたものの、

1分経っても爆発は起きず、まさか不発?なんて想像もしつつ、

さらに待つ。



このまま爆発して、万が一落盤でも起きたらどうしよう?なんて恐怖に襲われる。
それでも、毎日毎日こういうツアーが開催されて、毎回ダイナマイト爆破してんだから、
大丈夫だろうと納得させ、爆破の瞬間を待ち続けた。





そして、「ボフっ」という鈍い音とともに、

あたりが一瞬明るくなり、目の前に今までに大量の塵が舞った。

それがすべて。



結局、ダイナマイトを爆破したところで、何がどうなったんだかよく分からない。

動画がアップロードできないので、そのうち。


帰り道に父子で作業をしている現場に寄る。

そこでは本当に若い10代前半の男の子が、父親の手伝いをしていた。
ガイド曰く「父が死んだら、彼がこの作業場を継ぐんだ」との事。
それにしても若すぎる。こんなに若くから塵を吸いまくって、
塵肺の病気にならないわけがない。
IMG_0084.jpg






そして、最後にこの鉱山の守り神だかなんだか分からないけど、

そいつに96度のアルコールをかけたくり、なぜか僕の指にアルコールをたらされて

指に火をつけ、その火でタバコに火をつけるという、あまりに訳の分からない行為のおかげで、

僕の親指は、一瞬の間、火まみれ。そして、それはめちゃくちゃ暑く。

軽いやけどを負う。

IMG_0083.jpg


IMG_0074.jpg
IMG_0079.jpg




そんな感じで、ツアー終了。

鉱山から出口に出れた瞬間は嬉しすぎた。



一人、オーストラリア人が購入したダイナマイトは結局使用されず、鉱夫に渡されることもなく、
そのまま残ってしまい、


「おい、このダイナマイト残ってるけど、どうすんだ?」との質問の回答は、

「じゃ、おみやげにお前の国もって帰っちゃえ」との事でした。



以上。

しんどいしんどい鉱山ツアー体験記でした。



こんなにしんどい鉱山に毎日入って作業をしている彼らのタフさは計り知れないけど、
彼らの将来を案ずると、暗い未来が見え隠れしてきて、なんともいえない気持ちになります。

すべてはお金のためなんです。




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