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ドラキュラの週末

2010年08月03日 19:55

ブラショフの宿で、やかまし過ぎる白人どもを惨殺しようとしたところを紙一重のところで正気に戻してくれたのは、ドラキュラ伯爵。


僕がショットガンの引き金に指をかけ、引こうとしたその時、とんとんと肩を叩かれる。



後ろを振り向くと、やたらと背が高く、真っ黒なコートを羽織り、口ひげとやい歯がやけに目立つ男が立っていた。



「君、君、そんなことをしたって何にもならないよ。さぁ、銃をしまいなさい。」


それもそうだなと思い、ショットガンをバックパックの中に仕舞う。



そして、彼は自己紹介を始める

「僕、ドラキュラ。ここからバスで一時間ぐらいのところに住んでるんだけど、今晩は退屈だったから、こうしてブラショフの街まで出てきてみた。ここが、こんな遅くまで騒がしかったから何かと思ったら、飲み会をやってたんだね。僕も参加したかったけど、如何せんお酒が飲めないからね。だから、こうして彼女の血を頂いたよ。」


そう言われて、隣のベッドを見ると、今朝来たノルウェー人の女の子が真っ青になって倒れてた。


僕は「あー、これがうわさのドラキュラ伯爵か。本当に実在したんだな。よりによってこんなとこに現れるなんて。可愛そうなノルウェー人」とか思っていると、


彼が、「なんだか毎日退屈だからさ、明日、家に来ない?城までの道のりは、ここに書いておいたからさ。」といって、ルーマニア語で書かれたさっぱり読めないメモを手渡される。


僕は「気が向いたら、いくよ。何時でもいいの?」と答え、

彼は「あー。楽しみに待ってる」と言って、急に焦って外へと出て行った。








そして翌朝、僕はしんや君も誘ってドラキュラの家に行くことにした。




時折、バスの車窓に雨滴が打ち付ける中、1時間ほどかけてブラン城に到着。




そして、どうやら彼の居城はありとあらゆる人にばれているらしく、観光客でごった返す。




僕はチケットも買わずに、係員の人に

「昨晩、ドラキュラさんに呼ばれたんですけど」尋ねると、


「あー、あいつまた勝手に外出しやがって本当に困ったやつだ。悪いけど、入場券は買ってもらわないと、駄目なんだ。」

と言われ、しぶしぶ入場券を購入。

中に入場していくと、こんな普通のリビングスペースに通される。
DSC_5889.jpg

そして、ここで10分ほど優雅にピアノでも弾いて待っていると、ドラキュラ再登場。


「さあ、こちらへ」と

怪しすぎる真っ暗な階段を上っていく
DSC_5888.jpg


そして、階段を昇り終えると、バルコニーみたいなところにたどり着く。

そして、「ごらん、あれが自慢の塔だ。今は怒られるからやってないけど、昔はあそこに美女を幽閉してたんだ。」とのご説明。
DSC_5906.jpg


「ついでに、これは屋根のタイル。僕の歯の形に似てるだろ。」
DSC_5962.jpg

その後も、適当に場内を案内される。
DSC_5981.jpg

DSC_5966.jpg


そして、場内を見て回ること小一時間。


「んー。今日も相変わらずたくさんの観光客だ。だが、残念なことにとびっきりの美女がいないな。君にも是非生き血を味わってほしかったのに」と言いながら、あたりをキョロキョロするドラキュラ。


そして、「お、あそこに。」と言い放ってかけていった。


ところが、ドラキュラさん目の前にあった井戸に気づかなかったのか、高い身長のせいで目に入らなかったのかは分からないけど、井戸に下半身ごとつまづいて、上半身から落ちていってしまった。



「あーーーーれーーーー」







そして、小さな女の子がその声を聞いて、井戸をのぞきながら一言


「ドラキュラくん、一面からやりなおし。」
DSC_5986.jpg


っていう、ブラン城でした。
DSC_5992.jpg
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