2009年11月22日 14:37
ムンバイから、座席指定の列車に乗ったのに、チケット持ってないインド人と座席の取り合い合戦をしつつ、
辿り着いたのは、アウランガバードという町。
かの有名な?エローラ遺跡、アジャンター遺跡への基点となる町。
マハーバリプラムで遺跡に興味を持ったものの、インドでお見舞いしてくれる遺跡は、
みんなヒンディーの神様の似たような彫刻だったりして、こんなにも連続して拝見致しますと、
いささか飽きというものが生じてくる。
芸術的で大変素晴らしい事は、この芸術オンチの僕にも伝わっては来るんだけど。
エローラとアジャンター、どっちかでいいかな とか思ったんだけど、後でテレビで「あー、近くまで行ったのに」とか後悔したくないとかいう
不純な動機で、人間の汗と涙の結晶を両方観光しに行った。
朝からローカルバスで3時間かけて辿り着いたのは、世界遺産 アジャンター石窟群。
川を囲んだ断崖に30もの石窟が掘られている。仏教窟で、全て仏様にかかわる絵や彫刻が、石窟内部に潜んでいる。
このアジャンター遺跡。 入場料は 250ルピー。 多分インド人は10ルピー。
とやっぱり高いし、格差全開。
だけど、ムンバイで日本人からチケットの半券をもらうことが出来て、
「これ、使えるかもよ。」という話だったので、相変わらずにせこく行こうと企んでた。
でもって、「正面からじゃなくて、途中の第9窟の入り口からならいけるかもよ」
って話だったから、すぐに入り口に向かわず多くの観光客達とは別のルートを辿る。
そこで、一見人の良さそうなおじさんに話しかけられる。
「石窟を上から見られる場所があるだけども、行かねぇけ? 滝とかもあるしよ。来い、来い。」
多分、ガイドブックにも書いてある場所で、ちょうど行こうとしてたので、このおっさんに不覚にもついて行く。
そして、「すばらしいべ。写真取れ、写真。」って言われるんだけど、天気が悪くて、それほど綺麗でない写真を撮らされ、連れまわされる。

恐らくこのおっさんの目的は、十中八九、僕の財布が目的なんだろと思いつつ、
「おっさん、今何やってるだよ?仕事どうしただよ?」と聞いてみる。
すると彼は、「草刈りやってんだが、今のシーズンその必要なくて3ヶ月は仕事ないでよ。んなもんで、親切にもこうして案内してるっぺよ。」
。おらこの近くの村に住んでるだ。息子は大学行ってるべさ。」
そう言われて、この彼のボランティア精神を信じてみる事30分。本来の目的の石窟ではなく、その上の崖を歩き続ける。
その間、彼はクリスタルと呼ばれる石や、紫色の石なども持ってて、
「これやるべよ。遠慮すんな。持ってけ、持ってけ。」とおっしゃる。
「荷物になるから、いらねーだよ。」と断るんだけど、しつこく渡すもんだから一応受け取る。

そして、一通り終わったらしく、
「おらの役目はこれで終わりだ。」と言われ、「お、本当にボランティア?」とか思ったのもつかの間、
「おら、今仕事ないでよ、助けてくんねぇか?」と来る。
「よくわかんねぇんだけど、助けるってどういうこっちゃ?」と敢えて聞いてみる。
「それはよ、ようするによ、ギブミーマネーだ。ギブミーマネー。言ってる事わかるか?」とついに本音が出てくる。
「おめぇさん、ガイドじゃないって言ったでないけ。お金は出せないよ。案内ありがとな。」ととりあえず断る。
「んな、殺生な事言わんでよ、いくらかくれねぇけ?」おじさんももちろん食い下がる。
「で、いくら欲しいんだ?」率直に聞いてみる。
「200ルピー。」
・・・高すぎる。というか、そもそもお金をあげる気ないんだけど、ポケットに10ルピーだけあったし、まぁコレくらいならと思って
「10ルピーあげるよ。」と打診。「いやいや、冗談じゃない。分かった、100でいい、100。100だけくれろ。」 10ルピーを受け取らず、まだまだ食い下がる。
そろそろ面倒臭いタイムになってきたので、「ほなさいなら。」と言って立ち去る。すると後ろから
「分かった、50、50。おー行っちゃうんか。分かった、下で待ってるからよ。」
そうして、この仮面をかぶったおっさんとはおさらば。
折角、第9窟の入り口まで行ったんだけど、このおじさんのせいで再び正面入り口まで戻ってしまい、
仕方ないので、正面で半券を見せてみる。
「なんだ?これ半券か?」 そう言って、彼はなにやら帳簿を調べ始める。
そこには、何と入場券ひとつひとつに振られてるらしい番号が書かれている。
という事で、「はい、コレ無効ね」と一蹴。
ということで、再び第9窟の入り口で見せると、少々の戸惑いを見せながらも何とか無料での入場に成功した。
インドのチェック厳しい。いつも仕事してないくせに、変なところで厳しい。
そんな長い紆余曲折があって、ようやくアジャンター遺跡へと入場。

↓読んで頂きありがとうございます。ついでにこちらをクリック頂けると、幸せの極みです。















